日本で最初にラーメンを食べたのは、水戸黄門だと長らくいわれてきました。
しかし、実はそれよりも数百年前に食べたという資料が2017年に登場し、多くの人を驚かせています。
その資料とは、室町時代の僧侶である亀泉集証の「蔭涼軒日録(おんりょうけんにちろく)」です。
この中に1488年に日本初の中華麺である「経帯麺」が食べられたという記録が残っていました。1485年に中国の書籍「居家必要事類(きょかひつようじるい)」にてこの麺のことを知り、来客にふるまったとのこと。
かん水を使った麺は日本で初という意味で、日本で初めて食べられたラーメンにあたると認定されました。
ただしこの時のスープは動物のだしを使わない精進ものであったのではないかといわれています。
記録が残っているのは麺の作り方に関してのみであり、実際にどのような具材やスープを使ったかについては現状、確認できません。ですが調理を行ったのが僧侶であったため、おそらく野菜や魚を中心としたものだったと見られています。
そういう意味では、現在の一般的なものに近いラーメンを食べたのは、水戸のご老公が初となるのかもしれません。
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2021.06.29/ 0投稿